売れるデザインと売りたいデザインと売りやすいデザインと売れ筋価格

売れるデザインとは

結婚指輪のデザイン。
マーケティングをして商品企画をして、デザインしながらも、過去の統計が頭に入っているので、それに基づいた方向で決められるので、市場に受け入れられないようなものは生み出さないかも。

作家によって、価格の決め方が違うわけですが、委託販売の作家からはとくに悩みのタネなのだと言われます。
動きやすい価格というのは手頃な価格とは異なります。
安ければ安いほど良く売れるわけではないし、安さを追及する人向けに作りたくないわけです。デザインを評価されたいわけで、気に入ってくれる人に出会いたいと作家は思って作っています。

ましてや一生ものの結婚指輪を「激安」と広告されているところをクリックするひとっているのでしょうか?検索の右側にでている広告のうたい文句には疑問。。。

作家のデザインの方向性によって、売れ筋はまったく異なります。
20ブランド、多いときで40作家の作品群をお預かりし委託販売し、毎日店頭にたちましたが、店内でぐるっと作品を見渡す来店客は興味があれば手をのばしてじっくり見られるようなしくみなのですが、作家ごとのカテゴリーでディスプレイせず、リング、ペンダント、ピアスごとの配置をしているにもかかわらず、同一の作家の作品を手に取りながらぐるっと回っていかれるわけです。
こちらは一切説明せずとも、お客様は自分の好みで自然と同じブランドのアクセサリーをひとつひとつ手に取って見て回る。鑑識眼を持ち、嗜好がはっきりしているということでしょう。売れるデザインとはそうした訴求力のある作品のこと、そのアピールが成功していること、受けてに伝わったもの。

プラスチックの逆襲という本を読みました。
デザインは価値を与える。
素材も価値を与えます。
天然素材の皮や木が本物で、プラスチックはニセモノ。まがいものといったイメージがありました。しかし現代には、かつての安っぽいプラスチックに代わって、金属にも負けないような機能性とデザインを備えた新しいプラスチック製品が日常に浸透してきています。
ただ単に、天然素材をプラスチックに置き換えただけだった昔、それはイミテーションの匂いがつきまとっていました。加工性のよさという利点だけで、デザインされていたのかもしれません。でも今のプラスチックはその特性を活かした家具も生まれています。