結婚指輪をチタンで

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チタンを手に入れるでも、チタンを手入れするでもなく、チタンに手が入ること

チタニウムは工業製品の素材で、ジュエリー、アクセサリーの素材ではありませんでした。チタンの硬さが手を拒み続けてきたため、チタンアクセサリーの歴史は浅く、携わる人もいませんでした。その硬いチタンに、手を加える、形を与え、削り、言うことをきかせるには特殊なデザインと加工性に対する深い造詣が無いとできない仕事。ねじやビスやワッシャーを削る工業製品にはありましたが、当時チタンはあまり知られていない金属でした。

ジュエリーの歴史からはみだして作りたいというあまのじゃくな性格がチタンへの探求心へのモチベーションになったと思います。