指輪でなぜ金属アレルギーが現れるのか

アレルギーとは、人体に無害なのに、過剰に反応してしまう体質のことです。
花粉でもハウスダストでもアレルギー反応がでたり、過剰な反応をするようになる。つまり指輪などのアクセサリー、ジュエリーを着けることで、アレルギー感作が起こるには、まずその感作物質が一定量体内に取り入れられていないと成立しません。
一般のひとの皮膚というのは、外から物質が入ってくるということは防御さるしくみが働いているのがふつうなので、指輪に触ったからといって、その金属が指の皮膚を透過して吸収されるなどということは起こりません。
では、いったいいつ指輪がからだに入っていたのでしょうか?

汗によりイオン化すると分子量が1000以下の小さい物質は皮膚から吸収され、皮膚のランゲルハンス細胞に認識され、リンパ節においてひとたびT細胞に異物と診断されるとアレルギーは発症するというしくみです。。

アレルギーの感作物質の特定はさまざまな要素もからみあうので一概に決められませんが、その指輪の素材である金属に接触する頻度や接触量にも関係します。
接触したことのないものには感作しえないわけですから、身の回りにでまわっていないチタンなどは、感作例もないというだけで、基本的にはすべての生体外物質はアレルギーを引き起こす可能性というのはあり、個人差があります。

夏を避けるという皮膚科クリニックの指導などは、汗対策でイオン化する季節を避けるといった意味合いがあります。
分子量1000以下の物質は単体ではアレルギーを起こさず、ひとのたんぱく質と結合して悪さをするものです。
チタンは汗に対してもイオン化しないため、皮膚に吸収される機会が生じないため、金属アレルギー対策のアクセサリーという言われ方をしています。