結婚指輪をタンタルで作ることのリスク
社会のグローバル化のひずみが生むコンフリクトミネラルWAR
環境問題に対するリテラシーは今は日本に浸透していなくても、今後じわじわと知れ渡ってくること。
そしてロングスパンで身につけられる結婚指輪にその素材タンタルを使うことのリスク。
タンタルがアフリカの多くの人々の命の犠牲で私たちは便利さを享受しているという構図はいずれ知られること。
タンタルの原料コルタンが採れるコンゴ民主共和国の医師ムクウェゲ氏がノーベル平和賞を受賞しました。
コンゴ(民)の人口密集地に眠るコルタンを採るためにそこに居た住民を立ち退かせる手段として暴力が行われ、その被害に遭った女性たちを救ってきた功績が世界に認められました。
ムクウェゲ氏はコンゴ(民)の女性を積極的に治療し始めた最初の人です。そしてこの問題には、紛争鉱物と密接な関係があります。タンタルは紛争鉱物なのです。コンゴ(民)では警察も国家も武力勢力も日本で考えられるような秩序を保つことなく、国連でさえ手をつけられない状態にあって、そこで掘られたコルタンが日本にも入ってきています。ブラッドタンタル。
バッテリーを長持ちさせるために世界がタンタルを必要としたことが引き金となって、コンゴ(民)の女性たちが犠牲になっています。性暴力は安上がりな武器となってタンタル収奪の手段となっています。その金属を材料にした結婚指輪をあとから知らされるよりも、プラチナやチタンなど結婚指輪の選択肢に登った段階で、紛争鉱物だと知ってもらわなければいけないと考えるようになりました。
紛争鉱物と指定したのはアメリカで、3TGと呼び、その4つの金属のうちゴールドも紛争鉱物のひとつです。
外部資料タンタルは偽装されて世界中に輸出されている
https://www.techrepublic.com/article/how-conflict-minerals-funded-a-war-that-killed-millions/
チタンが切れないから危険といったレベルの問題ではありません。情報はいずれ共有されるときが来ます。その時になって、多くの犠牲とタンタルの背景を知ってもタンタルの結婚指輪を着けていられるかどうか。